TBS_赤坂サカス_projectとコンテナハウス

その始まりとプロセス(ガラスのコンテナ)

TBSの局舎の前「赤坂サカス」では季節ごとにいろいろなイベントで賑わっています。その赤坂サカス広場に「コンテナを使ってイベントをやろうと考えている。」という相談が舞い込んできたのは2013年の3月頃でした。
今までも「プレファブ建築」を使ってイベントごとに建てては壊し、建てては壊し、の繰り返しだったらしいのですが 「もったいない」「予算が厳しい」との理由で使い回しが出来る方法はないものかと考えての相談でした。
ポイントは「2階などに増築出来るのか」、「組み替えは出来るのか」という点でした。2階はそれを想定したメンバー部材を使っていれば可能です。組み替えについては構造的なピンジョイントの部分での組み替えなら可能だし、もっと複雑な組み替えを希望するのなら、それなりのシステムにすればいい事でした。ただそのシステムは少々コストもかかるので躯体については素直な組み替えだけという事になりました。

ただし、「イベントによっては入口やガラス窓位置を変えたりしたい」という要望は残り、実は赤坂モデルは「建具がどの場所のものとでも入れ替えが出来る」という「建具入れ替え可能システム」として作られています。したがって建具は一つのモジュラー設計になっており、そう簡単ではないけれど、現在ガラス窓の部分が今度は「出入口」にしたりする事が可能です。全ての開口部についてそれが適用されています。その事によるコストアップは1000万を下らないでしょう。意味があったかどうかは私どもの判断する部分ではないですが、事実今度スケートリンクの冬バージョンでは「入口が全て反対側になる」という事ですから役には立っている訳です。

そんな訳で下記のような設計図書が作られました。勿論肝の所は分かる図面ではありません(笑)今回はこれらを20FEETで作り、11台をイベントに合わせて組み合わせるという事になりました。面倒なのはこれらを「仮設の許可申請」で申請するという事です。

世の中には間違った認識が蔓延っておりまして「仮設」で建てると簡単に建てられるかのように思われている風潮があります。でも建築基準法を守らなくていいという事ではないので「建築確認申請」はそれはそれでおこなわなければなりません。ダブルで申請です。とりあえず話をすると長くなるので「仮設」とはある種の規範に沿ってなければやらせてもらえないし、基準が甘くなる訳でもなく、申請はダブルで面倒になります。しかし、TBSの場合、事実イベントとしての「仮設」なのでそれを出さねばなりません。

今回の赤坂サカスのコンテナは今までの「プレファブ」と雰囲気を変えたかったらしく、「ほぼ全面ガラス張り」が要件でした。当社のコンテナは「ラーメン構造」なのでそれが可能です。

そんな訳でやがてガラスの箱はでき現場に運ばれてきました。

これは「テナント」用の箱ですから、期間を決めイベントに合わせて実際に入る方々が要望を出し、TBSの美術の方々がテナント向けの表層をデザインし、最初のスタートは「デリシャカス」という夏のイベント用に化粧をされ下の写真のように変身しました。

それでも、看板が付けやすいようにとか、飲食系が入った時は換気ダクトが追加で使えるようにとか、小ネタもいろいろ準備いたしました。そんな訳で第一次赤坂サカスプロジェクトは終了です。終了する前から「冬のスケートリンク」の打合せが始まっておりました。忙しい事です。

打合せは、素人が間に入るので、ものすごくくだらない事に時間を費やされたり、余計な資料を作らなければならなかったり、私は放送局の仕事は華やかなのでしょうが、それが生き甲斐でやってらっしゃる方も多いのでしょうが、どちらかというと、私どもは新たな事に挑戦する気概は充分に持っておりますが、それとは別なっモーションが大きく、疲れました。もうしたくありません(爆笑)。
そうは言うものの、ラーメン構造である事を証明するビジュアルのデザインができた事はちょっと嬉しかったですね。なんちゃって改造コンテナでは決して出来ない世界ですから・・・・。

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