ガレージハウスを造りたいと言われたら「めっちゃマッチングいいやん」と思う。
このガレージハウスの施主はまだ若く30代、車もバイクも好きだ。三菱の軍用ジープとMINIを持つ。バイクも二台所有し、ガレージを充分な大きさで作りたいと考えていた。しかも公的融資のフラット35を使いたいという。公的融資もちゃんとした建築物なので使えるのでいいのですが、フラット35は設計基準がオーバースペックだと私どもは考えています。少々コストが上がってしまいますが、守らねばならないので、きちんと守ります。その分結局クライアントに負担がいくのでそこまで必要だろうかと思う点がいくつかあります。
コンテナの間に出来たガレージ
車好きの方にはガレージも居間のようなものです。
ダイニングや寝室からガレージがガラス越しに見えます。
今回のコンテナでは1Fに20FEETを3台間を空けて配し、その間の上に20FEETを向きを変えて4台載せその空間をガレージにするというまたまた初めての事をやってみました。その為に1階に配するコンテナは横向きになったコンテナとジョイントする為に8本柱になっています。
この建築の場合の難点は、本来コンテナは基礎上部でラーメンが成り立っているので「基礎」には地中梁というものを入れずにフラットスラブで施工して行きます(これも当社が考えた事でまねしないでください)が、ガレージ部分はコンテナがなく上で連結されている格好になるので、この場合は「地中梁」を施工しています。
ガレージハウスという「オトコの城」的存在は世のオトコどもは持ちたい空間かも知れません。実際そのような雑誌もいくつか発行されていますし一つの憧れる世界でありましょう。その時に「コンテナ無機質な鉄の質感」やごついデティールが、求める空間の方向性と合っている。つまりマッチングがいいという事になります。