新たな造形/物理的可能性とコンテナハウス

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コンテナを「レゴブロック」に見立てて、こうしようかああしようかと組み合わせを考え、その様に実際作れるかというと、おもちゃとは違って、その物理的大きさや荷重や、地震力への対応もあり、レゴブロックの様なわけにはいかない。しかしながら、出来上がったカタチが単純でわかりやすく、かつ驚きに満ちたものに仕上げると、表現として「別の世界」が広がることになる。

それを支えるのが「技術」の世界だ。ビジュアル的には斜めの箱は滑って転がって前に滑りだしそうに見えるが、それは感覚的には滑り台の様な経験からその様なイメージを持つかもしれない。しかし、実際には荷重は「下」にしか向いていない。斜めの台にに乗せるのであれば滑り台の様な垂直荷重の力がベクトル的に分解されて「前」へ進む力になってしまうが、このコンテナは幾つかの支える箇所が設定されていて、そこは普通に「水平面」で支えている。それゆえただ置いてあってそれをアンカーや緊縛金物で固定してあるということになる。

驚きは、中に入った時にまた起こる。未体験空間ゾーンがそこには待っている。斜めに登っていく「吹き抜け空間」それらが空間的につながっていく様子。空間的な驚きは人間の感性の日頃使わない部分を刺激し、何かがが覚醒する。

 

メルセデスベンツジャパンとコンテナハウス

ディーラーさんとではない。ディーラーさんがどうだという話ではないが、メルセデスベンツジャパン、車メーカーとしての取り組みだ。ドイツ本国の本社のOKも出て進行中のプロジェクト。「コンテナ建築の中でお客様をもてなす」ということに対して抵抗感がないのは「西欧人系」と「琉球の方々」がDNA的にそうらしい。日本本国では「老人ホームをコンテナで」とか「デイサービスをコンテナで」と言うと抵抗感がある方がいらっしゃる。それは「コンテナ」というイメージが抱えている問題であることは間違いないので、絡み合った糸をほぐしていけばその「抵抗感」の元凶は突き止めることができるが、いちいち説明するのはもう1万回くらいやったので面倒くさい(爆)。

しかしながら、広尾のコンテナ商業施設を作っていた時も西欧系の方々は見るたびに「cool!」とか言ってくれるが、日本の方は「これ。コンテナ?いいの?それで・・」という感じだ(爆)。いいんです。出来上がればあなたも納得するんです。この話は実は自分なりに分析しているのでまた今度長い話をしてあげよう。

コンテナに取り組んで10余年。当時本格的にコンテナに取り組んでいたのは「株式会社デベロップ」くらいでした。まあ、仲間という関係で進んできました。ところが最近は雨後のタケノコのように取り組む会社が増えている。社会的に認識されて喜ばしきことだが、是非建築基準法を守って正しいコンテナ建築をやってくれたまえ。どうもやるべきことをやってないような感じがして業界に悪影響を与えてくれたらせっかく作ってきた「コンテナハウス」に対する正しい取り組みの道が崩れると困るなと思っています。

メルセデスベンツジャパン六本木「メルセデスベンツコネクション」の横に作られる施設は、これから力を入れる「SUV」のモデルに対してのプロモーション空間となる。「登坂力」を示す坂道やでこぼこ道を再現してその走破力を示すためだ。中でも「登坂力」を示す坂道が今回は「コンテナハウス」より、その工作物が見所だ(爆)。それはお披露目まで画像を見せるわけにいかない。MBのOKが出てからにしよう。

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壁の白いものは何かって? 外断熱をやってみてるのだよ。そして内部コルゲートあらわし。

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日本テレビ放送網株式会社とコンテナハウス

 

 

四番町に日本テレビ放送網株式会社がクライアントになり、タイソンズアンドカンパニーに運営するブーランジェリーカフェが出来上がった。

「番町の庭」と題されたこの施設は日本テレビの発祥の地である。その時から保存されている庭石なども配置され「どこか江戸趣味」を感じるコンテナハウスにする事が要件であった。

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斜め設置コンテナのインパクトとコンテナハウス

 

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シャンパンゴールドのコンテナ設置日が近づいている。コンテナは間もなく日本の港に入る。今週の半ばが設置日だ。
実は今回の設置は緊張している。すでに数百台の設置をしてきたものの、常に改良を進めているので新たな気持ちで臨んでいるが、今回は違う。「初めて要素が目白押し」なのだ。

工場の方にも「とにかくこう作って」ではなく、建築の配置図から、平面図、立面図、断面図なども見せ、「あなた方が作ったコンテナが実は最終的にはこうなる」というとこを理解してもらいながら作ってもらうようにしている。

今回は「うちの技術では無理です」というのが工場の最初の言葉だった。それを乗り越え、工場で作る部分で難しい所を分節し、作ることそのものは簡易な方法に置き換え、アディショニングするパーツにできるだけ難しい所を負わせ、ついにその箱とパーツが出来上がった。

仕事は遅れクライアントには怒られながら、でもそんな事ではへこまない(爆)。作りたいものを作れるように問題をクリアしながら進むしかない。一定の理解は示してくれているので問題は起こっていないが、こんな時は「そうですね、いつできるかわかりません」とはっきり言った方がいいようだ。(爆)。

とはいえ物事は進み、今週は設置だ。今回は泊まり込みで行ってきますです。 どうか雪が降りませんように。そうなんだ。超弩級斜めコンテナ設置イベント。見学可能(爆)。

おまけに今回は「現地までの運び込み」もイベント要素たっぷりだ。それは菅原氏に書いてもらおう。(爆)

脚柱

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CSC認証と建築基準法・コンテナハウス

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CSC認証を持った「建築用コンテナ」を開発中。

コンテナ建築の世界で「コンテナなのに建築基準法をクリアできる」躯体はすでに開発し、リリースしてもう何年が経ったでしょう。ISO物流用コンテナの要件も概ね満たしているので、大抵のコンテナ船には載せてくれますし、コンテナトレーラーで陸上輸送も可能です。実際の使用領域が「建築」なので建築としての躯体の要件はそれで揃っているのですが、我々の「目標」は「世界戦略としての建築コンテナ」です。

あらゆる船便での積載をノーチェックでクリアするためには「CSC認証を持った建築用コンテナ」となってパーフェクトになります。そのためのネックは「キャスティング」と言われる連結用の「足」とその「頭」の所になります。

建築の場合もそこが命。ラーメン構造を構成し、そのキャスティングの部分で「ピンジョイント」で繋いでいく。そのことと「物流用コンテナ」の目指す目的が違うことと、元来「輸送用」のシステムに入り込むことで「建築」の物流コストとサスティナブル性を獲得させ「建築の世界に革命を起こす」という目的は決して完全には重ならないために、ISO基準を守りながら建築基準法をクリアするという流れになる所が難しい所です。

なんちゃってコンテナ建築をやっているコンテナ建築屋を標榜している方々には「なにを言っているかすらわからない」ことなのですが、概ね開発目処はたちました。今後は構造事務所と打ち合わせを深めながら「完全なる仕口」を開発し特許取得を目指すことになります。

特許の意味合いは「開発費の保護」程度しかありません。なぜならそれを望んでいる方が私ども以外にいないからです(爆)。「特許で儲けようぜ」は成り立たない(爆)。この、そのニーズすら知られていない世界という所が爆発的に独走状態を生み出す土壌だということに気がついたのは私自身数年前のことです。最近「コンテナ建築」を行う会社が増えてきました。ありがとうございます。ソニーのウォークマン現象と同じで、追いかける人がいればいるほど私どもには仕事が増えています。

設計に圧倒的力のある方を募集しています。しかも幹部候補生。あとを継いでくれ。

インフラストラクチャとコンテナハウス

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『画像はクリストファーアレグザンダーの「Notes on the synsthesis of form」から』

 

もう一度「インフラストラクチャ」

 

「インフラストラクチャ」という概念がまだ世間に浸透していない昔。個の建築や、その他施設が集積し都市を形成する中で、それをポジティブな存在とするなら、それらを反転し、ネガティブな概念を取り出すと、そこに残る構造としてポジ側を下支えするものを「インフラストラクチャ」という呼び方をしてみようかと言っていた頃、建築は社会を構成する独自の要素としての存在としてとらえられていた。

 

今や、インフラストラクチャと建築や都市機能を形成するその他施設は、陰陽の関係というよりはセットの概念としてとらえられているし、とりあえずそれで正解なのだが、実は私はそれらはセットというより「溶け込んでいく存在」になっていくことをコンテナ建築の開発の中で想定している。

 

今のところコンテナ建築はある種のデザインコードを持った実在として当社でも扱っているが、実は私の頭の中ではビジュアルもカタチも窯変するかのようにインフラストラクチャの概念と溶け込みながら明日の姿が見え始めている。このことは「コンテナ」というコトバをそろそろ「ロジスティカルアーキテクチャ」と呼び、その実態が建築にとどまらず、インフラストラクチャとしての要素も見せ始めることを予感しているということだ。

 

メタデザイン要素の中では実態を持ったロジスティックボックスとしての存在そのものが「コンテナ」であるのだが、事実物流の中でこの「箱」が「建築」として動き始めたり「プラント」として動き始めたり、あるいは多用途のプラットフォームとして変容したりするのを事実計画し始めると、次に起こり始める新たな世界の中では、例えば農業基盤にすら変化するのだ。 もう一度「インフラストラクチャ」のことを考えている。

東京大学との共同研究の中で実はこの農業基盤としての「コンテナハウス」のことを研究し始めた。変容あるいは窯変が始まっている。