海の向こうに「知らない世界」がある。国境とコンテナハウス。

基本、島国日本では他国と陸続きで国境を形成していないので他国は常に「海の向こう」である。それゆえ「渡航」というコトバがある。国境を陸続きで接していれば、長い歴史の中ではその国境の位置が著しく変化したりで、違う国になったりする事もかつては多かった。そのような場合、国境を跨いだからと言って急激に環境が変わる場合はそう多くはない。現代のヨーロッパのユーロ圏では出入りすら自由な場合が多いので文化も溶け合っている場合もあるだろう。日本は、冒頭で書いたように海を越えて他国へ行かねばならない。非常に近い「韓国」や「中国」などの隣国と言われる所でもそれらの国に入ると、同じアジアの地域とはいえ確かに「異国」で環境の要素が違っている。最近では「韓国」は日本と同じ方向の「米国化」によって、比較的同じような環境ボキャブラリーも見えるが、やはり明らかに異国だ。何となく生きて来た我が身としては、生育期を欧米化の波の中で生きて来たので「社会の成長」とは「米国化」と同値に近いものがあった。色々な要素が育って行くと、物事を鳥瞰的に見る事が出来るようになり、次第に日本人も自国の文化の深さというものに気付き、愛国者となって、また己の国の文化を大切に扱うような傾向があるように思える。

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しかし、「異国の雰囲気」というものを味わう事は本当に面白い。それは「成長ストーリー」「国のシステム」「民衆のDNA」などすべてが違う者達が棲息する地域での姿をまさに見る事だ。例えば中国に行けば「米国的なもの」はマクドナルド(爆)くらいだろうか、成長=米国化と思っていた日本人には、「こんなにAMERICA OFFの空間ってあるんだ」と気付く。

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まあ、中国と米国は長い間お互いに「仮想敵国」であったし、現在のような関係が築ける時代が来るとは思わなかっただろう。中国はかねてより「シルクロード」を通して「ヨーロッパ」との関係が強かった。ユーラシア大陸を通してヨーロッパと繋がる。ユーラシアとは「ユーロエイジア=ヨーロッパとアジアの合体のコトバ」。中国の中にある「異国的なもの」は基本的に「欧州」のものだ。中国人が持っている異国的要素はやはり、欧州系のものなのだ。実際に昨今の中国国内の高級マンションなどはヨーロッパ的なものを取り込んでいるものが多い。それでもそれが「中華系」のものと混ざってなかなか微妙な世界を造り出す。

 

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コンテナは世界的規模のシステムだ。ワールドワイドISO規格でその寸法が守られ、世界中にそのロジスティクスシステムが整った。ハコは同じデザインで「流通をになう会社」のロゴだけが違いを見せる。この同じデザインのハコの中に「様々な国の商品」や「材料」が詰められ運ばれる。まるでパンドラの箱のように、この箱の中から各国の文化が世界へ運ばれて行く。日本人は人類学的なレベルでも「中国大陸」からの流れである事は周知の事実で、文化的にも中国流れのものは多い。ある意味ルーツでもあるわけだ。それがある時期から独自の発達を遂げ始める。

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当社のコンテナハウスは「コンテナ」が持つ「ロジスティクス」を最大限活用するシステムとして「システム建築化」されたコンテナサイズの「コンテナとしても認められる建築の躯体システム」だ。海の向こうの工場と、中国人スタッフ達の協力と、日本人建築士の中で育って来た。新たなシステムは、今急激な成長をし始めている。

コンテナハウスとその構築プロセス

いったいどうやって、コンテナ建築は出来上がって行くのでしょう。そのプロセスを紹介します。

1.計画
何事にもその「計画」を作らねば何も動きません。まずはその計画をクライアントととのやり取りの中で造り上げて行きます。クライアントの希望と敷地の状況「建築は敷地とともにある」ので敷地の情報ももらわずに計画に入る事はありません。当社では「ゲニウス・ロキ(genius loci)を読み取る」と言っています。また、住居やショップなど建築には求められている機能や雰囲気がありますからその実現に向かって要素を整理し、構築して行かねばなりません。実体の空間を作るためには「予算」も重要です。「計画は無限大」ですが「予算は有限」です。ここは現実的でなかなかいつも頭を悩ます所です。一方日本国には「建築基準法」という「法律」が存在します。あなたの家や事務所、店などの財産を守るためでもあり、都市の成長に機序を与えるものでもあり、人様に迷惑をかけたりしないようにするためにも守るべきものです。日本は法治国家ですから守るべきものは守りましょう。ただし、あなたの建築はあなたのものです。個性を消す必要はありません。あなたの夢を叶える一つのシーンを造り出す事はすてきな事です。

2.計画の完成と実行
計画が完成したらその実行に入ります。実行するためには次の事をこなさねばなりません。

a.建築確認申請のための平面図や立面図、断面図、矩計り図、電気設備図、機会設備図、や構造計算書、構造図などの設計図書を造り上げ、しかるべき機関にその設計内容について審査をしてもらいます。

b.一方で、コンテナそのものも製作出来るように「コンテナ製作図」や「鉄骨詳細図」を作り、工場に指示を出します。

c.クライアントとの意思の疎通がとれているか、内容をちゃんとご理解いただいているか、要望は満足されているかなど、クライアントとの調整も行い、その状態で工事費の総合的見積りを「工事担当会社」に見積もってもらいます。

d.内容と工事費の確認が出来たらいよいよコンテナの製作発注です。
そうです。当社のコンテナはこれから作るあなたのためだけのオリジナル新造コンテナなのです。しかも「JIS鋼材」を使い、JISのRグレードを取っている認可工場で、溶接工の免許を持った職人がコンテナを作り始めるのです。

3.設置現場の工事開始
建築の確認申請に対して「建築許可」が下りたら、現場の工事、基礎工事や1次側の設備工事などが始まります。始める際に行う事の多い「地鎮祭」はこの時に行います。

4.コンテナ躯体の日本到着
当社は概ね中国の提携工場でコンテナは作ってもらっています。中国からですから「輸入」という事になりますので、「税関」を通関させて受け取り、いよいよ現場に運び込みます。

5.現場では基礎が出来上がって待っています。そこに「ラフタレーンクレーン」というクレーン車でコンテナを吊り上げて設置します。この時はなかなかドキドキするものです。いわばイベントクライマックスシーンと言う感じです。

6.設置が終ったら、連結部分や、その他設備の繋ぎ込みなどの現地工事をとり行い、工事は完成となります。

7.さて工事が完成したら「完了検査」というチェックを確認審査機構や行政などから受ける事になります。「建築確認申請」を出した時の計画通りに出来上がっているかどうかの確認をする検査です。このとき、主要な構造材は本当にJIS鋼材なのか、溶接プロセスに問題はなかったか、基礎工事も計画通り出来ているかどうかなどの資料も提出します。

8.また、消防署の予防課からも検査を受け「消防法上」も問題ないかをチェックされます(これは規模によっては割愛される事もあります)

9.これらの検査に合格すれば「検査済証」という、建築物としての「血統書」のようなようなものが発行されます。クライアント様にとってはこの血統書は大事なものですのでちゃんと「完了検査」という検査は受けなければなりません。あなたの「資産」としても、この書類があるかないかで価値が変わりますのでお忘れなく。

まあ、だいたいこのような流れです。