それは本当なのか「ガイナ」(断熱塗料)とコンテナハウス

ずっと気になっていたが、いや、使った事もあったが、手を離れると検証を出来ない所(防衛省)にいってしまったのでその効果を確認していない「断熱塗料」ガイナ。商品名を出してしまったがNHKですら最近はぽろっと言ってしまう事があるのでいい事にしよう。

JAXAのお墨付きと言えば確かに信憑性があるし、金属製のコップにその塗料を一部塗ったものに熱湯を注ぎ、手で持ってみるという実験も確かに熱くなかった。しかし感覚的にはなかなかその薄さで断熱性があるとはにわかに信じがたいものがある。

ついにその真偽を確かめる場面が2つやって来た。

1.打ち放しコンクリートの壁面で室内側に塗ってみる事とした。クライアントもたまたま内壁を作らずに仕上げたいけど、断熱が心配だとおっしゃるのでやってみる事とした。

2.ついにコンテナハウスで比較的実験的に作れる物件に出くわしたのでこの際やってみる。

これが所定の目標を達成出来れば「コンテナハウス」の表現力がアップすること間違いないので期待している。tenkai_kari1-585x690

よく聞けば、中空のセラミックの粒が入っている塗料だそうだ。その中空のセラミックスが7層くらい重なると効果を発揮するという。其の厚さ500ミクロンだとおっしゃる。0.5mmだ。しかし確かに「断熱」の理論は満たしているので期待してみよう。

所定の効果を出せれば、コンテナハウスもそうだが、輸送用のドライコンテナに塗れば、新たな遮熱型ドライコンテナの世界が広がる。コンテナ工場に売り込んでやるよ。ドライコンテナの新たなジャンルが開けることになる。

卒業

卒業を待たずに、学生が当社の仕事を手伝ってくれていたが、本日が卒業式ということで、午前中は仕事を手伝って午後の卒業式に出かけて行った

「卒業おめでとう」

「卒業」というコトバの響きはなかなかいい。
ある一定の事を成し遂げた感覚、また旅立つ感じや、未来を彷彿とさせる感じ、あるいは一生懸命に勉学に勤しみ、課題をクリアし、パワーを付けて来た自分の歴史、そしてこの場所にやって来た。しかしながらここは到達点ではなく、新たなスタートの日であり通過点である。

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人はいくつもの通過点や結節点を通過しながら生きて行く。後悔することや悩むことも多々あるが、概ねどんな経験も役に立たないことは無く、未来に何かを置いてくれる。その繰り返しが人を育て巾を作って行く。

特に若い人たちは素敵だ。未来そのものだ。建築家としての卵さんたちが今日は何人も旅立つ。建築は総合芸術であり思想の体系でもあるので、醸成するには時間もかかるがそれだけやりがいもある。こっちだろうか、あっちだろうか、いろいろと試行錯誤しながら、到達点そのものはなかなか見えないけれど、その振幅はだんだんと小さくなり、着地点のイメージが固まって来るような、漸近線の到達点のような感じだと私は思っている。もちろん人によってその到達点は違い、その違いが思想の違いだ。

その本日卒業学生はもう「担当物件」を持っていて日々格闘してくれている。明日を担う若いチカラは、卒業を待たずして育っている。

ずっと支える。もっと役立つ。コンテナハウス。

東北の震災が起きたとき、仮設住宅をコンテナハウスで作りませんか?という働きかけを一生懸命行った。結果的には仮設住宅ではなくいくつかの建物で作りはしましたが、仮設住宅は扱わせてもらえなかった。提案としては、この震災はきっと長い仮設住宅生活になるだろうし、一般的な仮設住宅はそのまま廃棄になるので、コンテナで作り、やがていろいろと整備が整って来たら、仮設住宅として利用しているコンテナも使い、移設してゆっくり過ごせる住居に拡張リモデルしてはどうだろうという、一過性にとどまらず、住民の為に役立つ提案をしたりしたのですが、なかなか国や行政のシステムを越えることが出来ず実現出来なかった。

ずっと支える。もっと役立つ。コンテナハウス。
どこかのキャッチフレーズだけど、コンテナハウスにぴったりだ。

移設も出来、拡張も出来、逆の減築も出来る。その躯体は頑強で何十年も使え、組み替えすら対応出来る。

 

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どこにもないコンテナハウスのデザイン

コンテナで何か建築物を作りたいと願う意味。

その1.単純にローコストを狙う
その場合、中古コンテナを使ってコンテナハウスなどを作っていらっしゃる業者様もいらっしゃるのでそちらに行かれた方が多分目的は達成出来ます。別の意味で当社は中古コンテナの改造は行ってないので、当社の製品は金額面では多分「中古」コンテナハウスより高価だと思われます。ま、しかし新造コンテナでJIS鋼材仕様なのでしかたありますまい。

その2.どこにもないデザインでコンテナハウスを作りたい
なぜあなたがコンテナハウスに住みたいのかわたくしどもにお伝えください。その意味を理解してあなたの為のコンテナハウスをデザインします。

時々このブログサイトに中にコンテナハウスが持つデザイン的コードの話を書いています。コンテナハウスがもともと持っている裏に張り付いたイメージの話のことだったりします。皆さんとコンテナハウスのデザインを行っていると、実はわたくしどもでは気がつかなかったイメージを抱いていらっしゃる方がいらして驚いたりしています。

人々は実は生まれながらにして「デザイナー」なのだと思う。イメージを膨らませて、ある世界を構築する力を持っている。ただ、わたくしどもは少々建築物を作る為の技術や方法について実際に研究してきたので、そのイメージの実現方法についてはプロとして対応が出来ます。それはあなたのイメージを実現する方法をより知っているということです。

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ちょっとどこにもないコンテナハウスを作ろうとし、それを日本の建築基準法に合致させ、きちんと対応しようとするとこのような構造解析をしなければならなくなりますが、それをやるのがプロでしょう。

ここへいく為の一つのプロセスが上記の構造解析。

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間もなく実現します。

 

傾斜地のコンテナハウス(鉄とガラスのラビリンスwith greeeeen)

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いくつかのエスキースの後におおよそ固まった「傾斜地のコンテナハウス」。出来るだけ斜面を削る体積を減らしながら計画を進めた。各層はコンテナの高さで構成されながら、アプローチは南アプローチと北アプローチの両方から可能だ。

北と南は当然建物の表側と裏側を構成する。どちらが「表」という話はどちらでもいい話だが、北側からアプローチすると40FEETのコンテナが1台だけしか見えない。

南からアプローチすると、3層の建物のように見える。gake_002

 

北アプローチで玄関を入ると、いきなり南の眺望が開け、アンダーレベルのルーフトップが大きなデッキを構成する。クライアントの使い方次第だが、インターフェースを構成するこの空間は「ギャラリー」にでも使いたい空間だ。

アンダーレベル1に下りると、キッチンとリビングがL型に構成され、Lのコーナーを挟んでまたリビングデッキを構成しており、外空間との調和と溶け込みを意識している。

渡り廊下を渡ると、そこはユーティリティーとバス空間が用意されている。眺望がいいのに、近隣はそばに無く、遠く離れているので、外部空間を見下ろしながらの入浴が楽しめる。

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アンダーレベル2には寝室などのプライベート空間が準備されており、一日の疲れを癒す空間となっている。それでもここは、更に下に接する道路からは4Mの高さを持っており、セキュリティーの面でも優れている。

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スタディーモデルとコンテナハウス

模型

 

計画を進める時、簡単にだが模型を作る。図画工作の時間のようだが、これが最も、誰にでも伝わる手段だ。ジオラマではないし、完成予想模型ではなく、シェイプアップする為の検討用模型なのでずいぶん簡単にはしょって作る。3Dパースのデータを作るよりもずっと初期の段階だし、「検討する為の模型」で、我々の業界では「スタディーモデル」などと呼ぶ。

20FEETX二台のコンテナの上に40FEETが股がっている状態の模型だ。
キャンティレバーで載せたい所だが地震国日本での建築基準法をクリアする為には、地震時の「揺れ」に耐えなければならないので、この状態で3M強のキャンティレバーになるのでなかなかそうはいかない。

このスタディーモデル写真を見て悲しいのはやはり40FEETを支える「足」の部分だ。これからきっと「足」のデザインを検討する時間が始まる事になる。

コンタとコンテナハウス

コンタとは、実際にある山や谷などの地表の起伏を、ある縮尺の地図上に正確に理解するために、その地図中に描かれた同じ高度上の点の集まり(線)、およびそれらがある一定の高度間隔でつらなった線群である。等高線、水平曲線、コンタ(contour)ともいう。実際の地形と等しい標高部分を線でつなぎ、一目で地形が分かるようにしたものである。建物などの見え方を検討するために、ジオラマ的な模型をつくるときには、等高線にしたがって高低を付ける。

このようにして作った敷地模型がこれだ。スケールは1/200。ボードの厚みが5mmなのでボード一枚の厚みが1Mにあたる。すなわちこの敷地の高低差は10M。この模型を使いながら今回は、この南斜面になる斜面にコンテナハウスを検討する。

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実際にこのような斜面の計画では、絵などのスケッチだけでは、長年立体物の計画をやってきているとは言え、イメージをつかみにくいので、このようなコンタ模型を使うのは極めて合理的だ。特に施主に説明するには平面のパースなどより圧倒的に説得力がある。

 

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目線に近い位置から写真を取るとこの斜面の感覚がよく伝わってくる。

斜面上の、特に南斜面、そしてその斜面上からの見晴らしはいい感じの敷地だ。
斜面を削ったり、土留めを作りながらコンテナを配する予定だ。斜面の加工は土木的に普通に施工しなければならないがその施工が終れば、ラフラークレーンでその斜面にコンテナハウスを配して行くとこの計画は出来上がりだ。

似たようなさらにスケールの大きな計画を現在中国の「旅順」にも進めている。こちらはブティックホテルとなる。