コンテナハウスにも設計する方向にいくつもの方向性やジャンルがある。
空間的驚きを演出しようとする時、
ロジスティクスとのマッチングを考える時、
コストパフォーマンスを考える時、
一つのユニットとしてのまとまりと、その組み合わせの中で新たな創造を探る時、
全体のシステムとして総合性を考える時、
そのサスティナブル性をテーマとする時、
社会的なテーマに取り組む時、
コンテナそのものが持っている「シニフィエ」に期待する時、etc.
それぞれの中に追い求めていくものは違うし、面白さもいろいろだ。
しかし、妙にニヤニヤしながら画面に向かったりスケッチブックに向かう瞬間がある。
こんな事したら今までにない空間が創造出来る!
それは少年の頃、建築模型やジオラマを作りながら自分の「世界」に沈んでしまう瞬間。
時の流れすら忘れ、周りの音でさえも消去されてしまう自分の世界の事を思い出す。
その事そのものに「大義」がなくても、人を夢中にさせるものがある。
その正体は何なのだろう。
構造的課題も概ね消えた。実施設計に入る段階だ。
いやいや、日本の建築基準法の世界では、
単純にコンテナをナナメにして組み合わせるなんて事は出来ません。
それなりにコンテナ側をそのような作りにしなければムリ。
なんだかやりたい事が山積みの遊びの世界に近い物件だ。
最新作エスキースでした。